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朝、知らない部屋に起きたら、隣にいた先生はいない。

夢?

んな、わけない。

だって私の部屋じゃない。

質素だけど綺麗な整頓された部屋。

間取りだって何もかも、違う。

バタン。


そっ、とドアを開けて感じるのはーー炊きたてのお米の香り。


なんの変わりもない。
なんの変哲も無い。


ただーーーー





「あ、起きたかハニー。
朝飯出来たぞ!」



やっぱりいた。




昨日の助けた先生が、頭を過る。


かっこよかった先生。

大人な先生。


「先生、かっこいい」


思わず、キッチンから顔を出したままの、私。

思ったことを言ってしまった発言。





あ、やば。
先生、来る!


ーーグィ。




引き寄せた身体。



触れた唇と唇。