「私だけに、優しい先生で居てくださいっ。
他の子に優しくしないでっ」

ヤバイーーーー泣きそう。

だってーーーーこんなに優しい先生が、他の子に優しくする姿なんて見たくない。


「ーーーー何、泣いてんの?
いったろ?
ゆあにしか興味ない。
ゆあしか見えないっ」



泣いてる私に、とても優しいキスをくれた。

大人なキス。

そう言えば先生ってーーーー。



「先生って、歳いくつですか?」


「えっ、今更!?
23だけどっ」


「やっぱり大人ですね。
キスも、なんか大人で初めてじゃないのかな?」

あ、だんだん切なくなる。



「ーーーー初めてのキス誰だと思う?」




なっ!意地悪な顔に、歪む顔。
自分でも分かる。
嫉妬だってーーーー。


「聞きたくないですっ、先生と他の人の話なんかっ」




暗闇の中、もがいてもがいて囚われた。

耳元で、囁くーーーー。










「お前だよ、ゆあっ」












は?






私が、初めて?



んなわけ無い。


「嘘っ!
だってなんか、慣れてるキスだったもん!!」

私馬鹿だ。
ガキだ。
こんなことで、乱される心。