「今の聞いてっ「聞こえて来ちゃってた。
俺も合宿なんだよな〜、ゆあの噂で持ちきりなの我慢してんだからな」

噂ーー?

え、今まで気にしてなかったけど陰口とか、言われてた?


「ーーーー可愛い、付き合いたい、お姫様みたい、近づきたい」


えっ、何急に!


後ろから抱きしめられたまま、囁くように蓮さんはそう言う。

その大人の声色に戸惑う私。





「って噂されてるよ、ゆあ。
だから、合宿無理言って付いてくことにした」



ふぇ?


「な、なんのために?」




「んなの、狼の群れから、ゆあを守るために決まってるじゃん。
ほっとくと、食われそう!」

ーーーー!?


「俺みたいな悪い男にさあ」

「やっ!!先生、何してっ」


ビックリする。
だって今、耳をパクリ、とされたんだから!

感じたことのない、刺激。
ドキドキが止まないーーーー。