「ーーーーゆあが、卒業するまでキスだけで我慢する。まあ、あんま、ヤキモチ妬かす様ならわかんないけどなっ」

ーーーー!?

「でも、まあーーーー我慢できない率99.99%だな。まだ、一年だもんな。

つか、絶対無理かもっ」

「あの、先生。
ちょっと離れてくださいっ」

「なんで?」

なんでってーーーー。


「オムライス、食べたい。
お腹空きました!」

せっかく温め直したオムライスが、冷めてしまう。

先生からとにかく離れたい。

だって…二人っきりなんだもん。

その空気は消えない。



「先生、私のこと好きでしょ?
なら、離れてくださいっ。

ドキドキするからーーーーっ」






あれ?
顔を背ける先生。



「お前、ズルすぎ。
そんな言い方、やっぱり誘惑してんな?
今日帰さないからな」

えっ!!

でもでもーーーー

「家に電話してないです!」
そうそれ。

だけど、スマホは、全くなんの音もしない。

むしろ、存在すら知らないみたいな感じ。

「あーそれなら、連絡しといたぞ。
今日帰りませんって!」


え!普通信じる?

「宮木沙月さん家に泊まるってさ」


ーーーー!!?
やられました。


つまりーーーー。
私、今夜お泊り決定!?