先生、私のこと好きでしょ?

悲しい顔をした煌に、なんて言ったらいいか分からず先生を見上げた。


「赤松、ゆあを襲った奴はそいつだけじゃない。
赤松と同じ制服を着ていたんだよ。

分かるな?ゆあは、お前が怖いとか嫌いなんかじゃない。


頭がいいお前なら分かるだろうーーーー」



先生は、やっぱり優しいーーーー。


彼の本心が解かれてくーーーー。

冷たいとか怖いとか悪魔とか、みんな取り消すぐらい彼は優しかった。




「先生、ゆあをよろしくお願いします」


煌ーーーー?


引きつった我慢してる顔。

我慢してるそんな顔。

煌が背中を、向けた。









「ーーーー煌、ありがとうっ。
ごめんね、本当にごめんね。

沙月ちゃんにも、今井くんにも"大丈夫"って伝えて!!煌、おやすみっ」



これが、私の精一杯。