だけどーーーー


関わらないなんてことはなかった。





それは、翌日。
なぜかグランドに一年生全員呼ばれて。
暑くなり始めた7月中旬に、グランドとか、目眩がーーーー。

「大丈夫、ゆあ?
なんか、顔色悪いけどーーーー」

隣の沙月ちゃんは、手でなんとか日差しを防ごうと必死だ。


「頭暑いよ、倒れるぐらいの暑さだよ。
まじ何とかしてよ〜。」

「うん、暑くてクラクラしてきた。」

それが、不意に影が落ちてきた。

「え?」

「な、何?今井くん?」

そう、煌に抱き締める形で足の間に入っている私。

沙月ちゃんも、同様同じで今井くんに抱き締められる形でいる。

大きな影の正体は、二人でーーーー。

大きな彼らは、私達を抱き締めるようにいる。

は、恥ずかしいよ。

「い、今井くん、何してんの?」

戸惑う沙月ちゃんの声。

「煌ーーーーみんな、見てますが」


「暑いの無くなったでしょう?」

今井くん、平然としてるよ。

「ーーーーつか、沙月ちゃんって小さいね」

沙月ちゃんは、女の子にしては大きく170センチある。

だけど今井くんは、185センチはある長身だ。

「ーーーーーそう?
大きいと言われるけどっ、特に木村には」

あー木村くんね。