「ーーーー煌、もっとゆっくり歩いてよ?
ーーーー!!」

な、なんで私ーーーー煌に抱き締められてるの。

煌は、ギュッ、と抱き締めてくる。

煌ーーーー。


「アイツに気持ちが揺らがないでーーっ。
アイツには、渡さないよ。
だいたい先生なんだし。

あんま保健室とか行かなきゃ、関わりなんかないしな」

たしかにーーーー。

保健室の先生は、怪我や、具合悪くなきゃ行かないし。

怖いから会いには行きたくないしね。


「わかってるよ。
だって、煌が守ってくれるんでしょう?」

私達は形状付き合っている。


「ああ、当たり前じゃん。
それにーーーー周りにも予防線はバッチリだし」


予防線ーーーー?

なんの予防線?
私は首を傾げた。