「ねえ、今日さあ、公園に不良と居たってまじ?
危ないから、近寄らないでよね。

ゆあに、なんかあったらまじ泣くよあたし!」

ーーーー嬉しい。
心から心配してくれる沙月ちゃんに浮かれてしまう。


「うん、絆創膏渡してた。
血だらけだったんだもんっ!」


ほっとけなかった。

だってみんないるのに、知らない振り。
あれはないと、私は心の中で怒っていた。


「まあ、いいけどさぁ。
不良なんか、今後付き合いないしね。
会うこともないだろうしっ」


沙月ちゃんは、ペンをクルクル器用に回しながら笑っていた。


「あ、あのねーー名前聞かれたから答えちゃった。相手は言わなかったけどねーー」







「はあ!?
何言っちゃったの?
確実、ゆあが狙われちゃうじゃん!
もうーーーー何してんの?」

あれ?

沙月ちゃん、怒り始めちゃったよ。