先生、私のこと好きでしょ?

「ゆあは、誰にも渡さないですよ?
先生の俺様ぶり、ありえないぐらいですね!
だけど、ゆあは優しい方が好きですよ?」


キスもね、と付け加えて。


ーーーー!?
私達は幼馴染み。

キスなんてしたこと無い。
そればかりかーーーー付き合って居ない。

きっと、挑発してるんだ。

その証拠に、先生の眉が数回ピクピク動いた。

メガネの奥の瞳は、獲物を見つけたライオンの様。

金髪の髪が余計ーーーー、ライオンの様に見え周りを奮い立たせる。



「そう。

じゃあさあ、勝手に奪うことにするわ。
赤松煌ーーーー、覚えておけよ?」


先生は、それだけ言うと教室を出て行った。