「ーーーー前の保健の先生。
不良に殴られて怪我して入院したらしいです。
全治三カ月らしいですよ?」


煌、やめてーーーー。
先生を見たら眉間に皺が刻まれてる。

「それで?
何、俺がしたって言う訳?
もし、そうだったらなんな訳?」


肯定ーーーー?
否定でも、肯定でもない言葉に息を呑む。

二人の纏う空気が、怖いーーーー。




「ーーーーあんた、ゆあ狙ってる訳?
わざわざ学校まで、追いかけて来てストーカーですか?

保健医が、生徒手出したらまずいですよ?
クビになりますよ?」

煌は、負けずに真正面から見据えた。
私は先生の視線から逃れたくて、仕方ないと言うのにーーーー。












「クビなんて、怖くねーよ。
俺は"先生"、"生徒"の、枠に囚われたくねー。


欲しいもんは、力づくでも奪い取る。


ーーーー例え、相手に彼氏が居ようが関係ない。
俺、自己中だからさ。

地位も、名誉もなんも要らない。






欲しいのはーーーー






綾崎ゆあ、ただ一人だっ」











えーーーーーー?




今、なんてーー?