ずっと一緒に居られるって思った。
これから先、ずっと一緒って疑わなかった。


だけど今、煌の発言で楽しい合宿もーー崩れ始めていた。




「煌、ごめんね」



私がちゃんとしないから、
煌に頼ってばかりで期待させてばかりで、辛い目に合わせていた。





「だけど私は、煌を幼なじみ以上に見れないの。ごめんね」




ずっと小さな時から幼なじみの男の子だった。

好きより、もっと大切な家族に近い存在。

「煌に秘密作ってごめんね。
これからは秘密を作らないって約束する」


それが、今だよ煌。


私は先生を抱き締めた。





「煌、好きになってくれてありがとう。
だけど私は、先生が大好きなの!!
ごめんなさいっ」




暗がりの洞窟の中、私の声が響いた。

ぎゅっ、とされた温もりを感じた。
大丈夫、とその目はそう伝え合う。


そう、私達は大丈夫ーー。