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「泣くなよゆあ。
本当に好きなんだよ。
だからーーーーどんな手を使っても、ゆあを手に入れる」



不意に離された腕に、安堵してーー


それと同時に、安心から涙が流れた。


「戻ろう」



「やだ、行かない。
一緒に居たくない!」



ダンっ!!


ーーーー!!


壁を強く叩いた音に、私は驚きを隠せない。


キッ、と私を睨んだ鋭い目。



また、追い込まれてく身体に

私は震えが止まらない。







「ーーーー嫌うなら嫌えよ。

嫌ってもそれでも好きだから、何度だって告白するし、何度も近づきたくなる。

何度も触れたくなるーー。


先生には、渡さないからーー」




まっすぐ鋭い目が、私を射抜く。


耳元に寄せる煌の唇が、くすぐったい。


「2人の仲を壊してやるよ」







煌ーーーー。



嫌だ、そんなこと言わないで。


優しい煌に戻って。