「俺は、ガキじゃないーー。

俺は男だ!
だから、ゆあを自分だけが一生守っていくんだ」




揺らぐ気持ちはさっきまでーーーー。


手に入らないと感じたから
焦って、手を出しそうになったけど。



今は違うーーーー。



「あー確かに男だな。
だから寝てるゆあに欲情したって訳な」



先生はーー、信じてはくれない。



「ゆあは、俺のだから誰かに守って貰わなくていい。

ゆあを守るのは、俺だけでいい」


ミラーに映る先生の瞳が俺を睨んだのが、分かった。


ひけないこれだけはーーーー。





「じゃあ、いいです。




勝手に守りますからーーーー」



ミラー越しに先生が
睨んだのが、分かった。



先生、あんたがなんと言おうと。

ゆあは俺が守るーーーー。



「俺には、ゆあしか居ないから」








そう言う俺に、先生はため息を吐き出した。






「視野が狭い。


もっと周りを、見たら気付かぬことに気づけるかもよ?」



周りとか、昔から気づいてる。


分かってる。
人に好かれてることだって分かってる。

だけどーーーー


俺が好きなのは
後にも先にもゆあだけ。