みんな、疲れてるのか芝生に寝転び寝てる。

あの悪魔先生さえ、、


今がチャンス。

俺はそっと、ゆあに近づいたーー。


小さな時から見てきたゆあ。

随分、可愛くなったゆあを
幼なじみから、そうじゃない目線に切り替わった瞬間はいつだっけ?



近づく自分に気づいた。

分かってるーー。


君は先生が好き。
先生しか、見えてない。


俺の入る隙なんか、ない。


分かってるーーーー。




誰も気づいない後数センチ。



君の唇まで、後ーーーー。












「ダメだからな赤松」












ーーーー!!








先生は目を瞑ったまま、そうつぶやいた。




見えてないハズ。

気配?



「赤松」





なんだろう。
なんだかいけない気分になる。
嫌な気持ちが広がって来て、モヤモヤが治まらない。






「赤松ーーーー。

ゆあは、渡さねーよ?」










目を瞑っていたハズの、先生の目は開かれてーー冷たい瞳をして睨んでいたんだ。