男だけの話なんてーー、正直趣味ではないが龍さんには、尊敬の念がある。


男前でかっこいい。
ワイルドが似合う男性。

だから女の子の落とし方だってきっとーー熟知してるハズ。



「明日からの合宿!
ゆあを好きにならせる方法を教えてください!」



お願いします!!、と更に頭を深々と下げた。





「あー、まあー、なんつーか」


な、なんだ?

煮え切らない返事。



龍さんは困ったように頭をかいた。





「やっぱりーー直球あるのみだ!
頑張れ!!」





えっーーーー?







直球ーー?
だけ?





マジか。
きっとマジだろう。
やけに落ち着かない困った表情。



「分かりました。
直球でぶつかって行きます!!
ありがとう、龍さん!!」




龍さんがじゃない。
断然やる気がでた俺はバーベキューで肉に食らいついた。

周りの人達は、不思議に首を傾げながらーー追加のお肉を焼いてくれたんだ。