「はあ、ゆあいつの間にそんな準備してるわけ?」

沙月ちゃんため息付いてるよ。

「いつ、怪我しても大丈夫な様に万全体制だよ!
ポシェットには、後ガーゼとかシップ、包帯も完備してます!!」

私は、かなりのおっちょこちょいだからーーーーいつも、ポシェットに忍ばせて体育には出てる。





そしてーーーードッチボールは、始まった。





「優しく投げてよ!!
危ないでしょ?」

必ずと言っていいほど、意地悪な男子はいるもので、沙月ちゃんに対してわざと強く投げる一人の男子がーーーーいた。


「んだよ、取れないのかよ。
これだから女はーーーー」


いつもその人は沙月ちゃんに、食ってかかる。


だけどーーーー私は密かに思っていた。


「木村くんって、沙月ちゃんだけに意地悪なの。
沙月ちゃんのこと好きなの?」


あーー言っちゃいました!!


「え!あ、あるわけ無いじゃん!」


なんかものすごく動揺してますがーーーー。