そして、ひとつ分かったこと。
赤ちゃんを抱いた女の子も、"あげは"と言う名前の子らしい。


「ーーバーベキューの続きしょう!!
白の赤ちゃんに乾杯!!」


シュウさんは、高らかとグラスを持ち笑った。

きっと中身はお酒。

私達は未成年だから、ジュースにした。



いつか、大人になってーーこの人達と乾杯する日は来るかな?

もう1人のあげはさんにも、会ってみたい。



「そうそう、赤ちゃんの名前さあ。
純白《マシロ》だってよ!」


わぁー素敵な名前。



純白と書いてマシロなんて、女子の憧れの名前だ、なんて勝手に解釈して。




「へー純白か。
いつか、純白ちゃんが大きくなってーー龍の子供と、なんかあるとか言う物語が始まりそうな予感!!
うむ、楽しみだ!!」


シュウさんが、ニコニコ怪しげに笑う。


酔ってるのかな?
意味の分からないことを言い始めるシュウさん。

物語が始まるーー?
と、言うか私達の物語は、これからが本番。

つか、明日から合宿がある。


不安と楽しみが入り交じる。