いつもなら絶対、こんなこと思わないけど。
「ゆあ、眠くならないか?」


寝かせようとしてしまう意識が、あった。

「音楽鳴らしてやる」

まずは、子守唄。



オルゴールバージョン。
癒しの音楽を、提供。


暑くジメジメした部屋は、クーラーで上手にいい温度に調節。


「うん、今日は疲れたし。
まさに、眠いかも」


やったぁ!!



これは、行けるかも。



「だけど、デザート食べたい。
食後のデザートっ」





俺はゆあに、振り回されてないか、と思った。


ゆあのわがまますら、可愛い。
めんどくさいなんて、思わない。



「よし、俺様特製パフェを作ってやる!
待ってなっ」




君の願いなら、なんだって聞いてしまう。



キッチンで鮮やかに彩るパフェを持って、ゆあがいるリビングに入った。









「わーすごい。
おいしそうだね!」




プリン、シリアル、チョコ、マシュマロ、そして、バニラアイスクリーム。

いちごをズラリ、トッピング。



「あれ、これってお菓子の?」


お、ゆあが気づいたか。


「あー、駄菓子屋で買った菓子を使って作って見たよ。
宝物の宝庫だな、あそこは」


駄菓子屋のお菓子で、鮮やかにしたパフェに、ゆあの瞳は輝いた。


嬉しそうだ。