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奪いたかった訳じゃない。
ただ、好きな子に彼氏がいただけ。

ただ、素直に一直線に向かったら
その気持ちが届いただけに過ぎない。
だけどーー
それが原因で、あんなことになるなんて。


思わなかったんだよ。

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*蓮side*




「ゆあ、休んでていいぞ。
ご飯作ってやる」


君が大切ーー。


楽しかったデートも終わり、家で寛ぐ。

ゆあの顔に少し疲れが見える。

ソファに項垂れるゆあを見た。

「あー疲れた。
楽しかったけど、疲れるもんだね。
ありがとう、先生っ」


2人っきりの時はなんて呼ぶか教えなきゃダメかな?

俺はソファに近づいた。
覆い被さる俺に、びっくりした顔をするゆあ。


「2人の時は先生じゃねーだろう?」



俺の言葉にそうだった、と言う顔をするゆあがいた。


「蓮。離れてっ」


真っ赤なゆあ。

だけどーー俺は動かないでいた。


だって可愛い。