「赤松を、ゆあ護衛隊につけることにした。昼間だけな。
夜は俺がゆあを守る」


昼間こそ、学校のイベントに護衛隊を付ける意味あるのかな?

だけど2人はなんだかイキイキしているから何も言い出せない。

むしろ、仲良くなった気がして少しだけ嬉しくなった。


「護衛隊なんて、必要ないよ。
むしろ、なんもないから」


そうそう合宿の日に何があるとーー。


むしろ、特別なイベントを先生と過ごせるとか、楽しみで仕方ないよ。
可愛いagehaブランドも買えたし。


合宿が楽しみで、先程の煌とのやり取りなんて頭から抜け落ちていた。


「しっかり護衛しますよ、ゆあ」



いつもと違う、煌の話し方。
まるで、姫に仕える執事の様でーー、少しだけドキドキした。


そんなことは先生に言えるわけなく、ドキドキを冷静に変えた。



「だけどーー"夜には魔法は溶けるけどな"」

夜には魔法が溶ける??


私の耳元で、聞こえたそれはーー先生には聞こえなかったのか。

何も言わなかったーー。

だけどまだ分からない。

だって先生、地獄耳だし。。


「さて、あとは何が居るかな。
つか、菓子でも買うか」



まさに、遠足気分の先生に苦笑いの私。


なんだか、先生子供みたい。

思わず笑顔になった。