「ゆあに嫌われたくないから、今は何も言わないよ。
買い物の続きしょう」



どんな反応をしていいか、分からない。

楽しいはずのデートも、今は不安が覆い尽くす限りで、不安を消し去る様にギュッと握った先生の手がーー。



不安を消し去る強い手が、私をーー

私の心を暖かくさせる。





「ーーーーこれなんか、いくないか?
やっぱり、ゆあと言えば白だな」







ザワザワーー。





男の子2人連れているのは、私だけ。


そしてさらに、2人はイケメン。
注目の的。



こうなるのは、仕方ないけどーー。



「いいな、あの子っ」




ほら、また男の人の声でいいな、って。何回目?



2人は、本当に人気。



男の人まで、魅了してしまうなんて2人の人気はうなぎ登りだ。


だけど何故か2人は、外ばかり睨んでいた。




「ゆあ、早く決めてここ出ないか?
気が散るっ」


先生なんだか、機嫌悪くなった?




それは、黙ってた煌も眉根を寄せている。


「イライラする。
アイツら」




ふぇ?
アイツら?

誰?


思わず、煌が見た先が気になり振り向いた。



男の子が2人。

ニヤニヤ、と笑っていた。