「ーー分かるけど。

無理。

ずっと好きだったから。
ゆあが幼なじみとしてしか、見れないなら幼なじみ辞めよう。


幼なじみ辞めたら、本気でゆあに向かえるから」



幼なじみを辞める?


ずっと、幼なじみだった。


家は近所。


親同士仲良くて、ずっとーー変わらないと信じていた。



「幼なじみ辞めたら、どうなるの?」






私達の関係はーー。





「ゆあの幼なじみはもう、嫌なんだよ」





ーーーー。




「ゆあを好きなの隠して幼なじみなの、ずっと嫌だった。


これからは幼なじみじゃない。
1人の好きな女の子として、扱うから。
覚えておいて」





幼なじみだった男の子は、幼なじみがずっと嫌だった。




決別したのは、私じゃない。


幼なじみと言う関係だ。


私達が終わった訳じゃない。

だけど、無性に悲しくなった。


長いこと、幼なじみだったから。







「ーーーーもう好き以外見えない。
女の子としてのゆあにしか、見えない」



やめて、煌。


私はまだーー、煌のこと幼なじみなのに。






「ーーーー赤松。

俺はゆあが悲しい顔するの好きじゃねー。
ゆあに悲しい顔させるなら、デートの邪魔だ。
どっかいけ」


それは、先生の優しさ。