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「煌っ」



本当、休みの日中は寝てる方がいいって話してた煌が、買い物袋を下げて立ってるからーーありえない光景に、名前しか呼べなかった。



「ーーゆあ、おはよ。
先生と朝までずっと一緒だったんかよ」


え、なんでそれ。


制服は買い物した袋の中に1式入れた。


私が着てるのはagehaブランドで、ぎゅ、と袋を掴んだ。


「ゆあの母さんが沙月ちゃん家に泊まったって聞いたけどーー、あの日沙月ちゃんどこ居たか分かる?」





うん、なんとなく分かるよ。





だけど口に出来ない。

一気にボロが出そうで、何も言えない。




「ーーあいつら2人で居たからな」




沙月ちゃん、優くんと居たんだ。



「ーーーー幼なじみに嘘つけると思うなよ、ゆあ」



怖い。


見透かされてしまう心があるからーー。



何を話してもきっとーー疑いの眼差しで見られてしまうんだろう。



明るかった世界が




色褪せるーーーー。