「蓮っ、夏合宿楽しみだね!」



最初、先生が来たばかりは不安とドキドキの交互だったけど。

煌のこともあるし。

不安が少しはあるけどーー、蓮が、いるから大丈夫なんて、意気込みはある。



それがまた嬉しい。

「あー夏合宿な。
微妙だなっ」





え、、




楽しみって私だけ?


一方通行の恋なのかと、落ち込む私。








「だってさあ、ゆあを狙う男子で溢れた合宿とか、気になってずっと張り付いてなきゃダメだし。

ゆあに手を出した輩には、どんな罰ゲームを与えたらいいか、とか今から考え中だ!」






ば、罰ゲーム!?





だ、誰も手を出さないよって言いたいけど言えない。

だって、煌が私を奪うと言ったから。



先生相手に、幼なじみだった煌が奪うと言ったから。



私達はずっとーー幼なじみだった。



「赤松 煌」





ドキッ、とした。




いきなりの煌の名前に、蓮を見た。







え、、?











買い物袋を下げた煌が居たから。