「蓮さん!!
止まってくださいっ、何?」


止まらない速度の蓮さんっ。
チラっと私を見た蓮さんは、なんだか不機嫌。



なんか、、



「なんか怒ってます?」



まさか、まさか。
私、なんかした?



「怒ってると言えば、怒ってる。
つか、なんでーーーー!!


レイさんに笑いかけてるわけ?
レイさんに、可愛い言われてるわけ?」



え、、?


それ?


レイさんが可愛いと言ったのが、いや、ってこと?

なんで?
だってーーーーそれは。










「私が、言われたかった人はレイさんじゃないから。












蓮さんに、言われたかったーーーーっ」








寂しかった気持ちが残る。






可愛いワンピースは、1番に蓮さんに褒められたかった。




俯いて涙を1つ零してしまう。



許して蓮さん。



嫌わないで。







「嫌わないでくださいっ」





やっと絞り出した言葉は、、





涙声で、涙顔でーー蓮さんを見つめた。