「ーーゆあ。
レイさんには、絶対惚れるなよ。
あの人アレはアレで天然だ!」


え、え、蓮さん惚れるとかーーありえないのに。


私は私はーー。










「私には、蓮さんしか見えません!!」







素直な気持ちをつい、本当につい大きな声で言ってしまう。




はっ!やばい、賑やかな店内がシーン、と静まり返り、何故か顔を赤らめる人達でごった返した。


ヤバい、実に場違い。
失敗したかな。。

穴が合ったら入りたいーー。




「あは、ゆあちゃん可愛いっ。
蓮には、勿体ないからあたしが貰う!!
はい、出来たよ!お姫様っ」





可愛い?




鏡の中の私は私じゃないみたいに、キラキラしていた。



初めてメイクした。
初めてした、色つきリップもーーチークも全てが新鮮で、ウキウキと心が踊った。



これ、私ーー?




「皆様、どうでしょう!!
お姫様になりました!!」



お姫様ー?


私!!?
まさに、恐れ多いからっ。