トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~

急に吐き気が込み上げてきて口を両手で押さえる。

「元々彩乃先輩って身長も低いし、力も技術もないじゃん?顧問も親がうるさいから渋々彩乃先輩のことレギュラーにしてたらしいし。それなのに彩乃先輩って自分のこと実力あるとか思い込んでて上から目線でさ。マジウザいよね」

「分かる~!ああいうタイプの先輩ってホント目ざわり。実力が伴わないくせに偉そうにして。今回レギュラー外されてほんといい気味!」

「多分、もう二度とあの人レギュラーになれないよ。今までバレーだけの人生歩んできたらしいし、バレー失ったらどうなるんだろうね」

「ねっ。でもさ、あの人の友達の……ほらっ、なんていう名前だっけ。そうそう、エレナ先輩!あの人のこととかみんな心配してたのに彩乃先輩ってば「嘘でしょ」って言って何気ない顔してスマホいじってたしホント薄情な人間だよね」

「心がないんじゃない?仲良い子があんな事件に巻き込まれたら絶対動揺するし心配するじゃん?だからあの人、人望も信頼もなーんにもないんだよ。バレーってチームプレーだし、ああいう輪を乱すタイプがいるとどんなにみんな技術が高くてもうまくいかないよね」

二人のあたしへの悪口は止まらない。

次から次から湧き出てくるあたしへの憎しみに満ちたその言葉に、唇が震える。