あ〜どうか当たりりませんようにっ…

私は胸の前で手をあわせた。




「ボソッ…当たりませんように」




何回も何回も心の中で神様に祈った。


でも、分かってる。


この感じは…



先生と目が合った。



「…じゃあ、西谷!」





ガタッ

たった拍子に、机と椅子が私のカラダにぶつかった。



「はっはい!………」


やっぱり…
当たっちゃったよ〜っっ。


なんで予感的中しちゃうんだろう…。




「分かるか?」





この問題...多分、たぶん当たってると思うけど

自信ない………。




「……です」

だから、声まで小さくなっちゃう。



「西谷聞こえない」




う"ぅ…。

もう無理…。






「…ですっ」


分かってる。
先生がイライラしていることは…。



「もっと大きな声で!」



「っ!!分かりません!!!!」


思った以上に勢いがついてしまった。


「そ、そうか。じゃあ代わりに…葉山!」


「…はい」



先生は私の大声に少し困惑していた。


はぁ、、、、私も自分の大きな声にビックリした…。



とても情けない…。


はぁ、、、泣きたい。





それに、私の代わりに当てられちゃった葉山君の事が気になって仕方がなかった…。



に、睨まれてる気がして…………とても。






そして、チャイムがなった。
私は速攻ある人物の元へ向かった。