紅茶を飲む。

それがいかに贅沢かはティモテ姫そのものが良く理解していることでもあった。

「分かりました」とセリカ・キセノン。
「ありがとう。
セリカ」とティモテ姫。

天候記録を調べる作業は、オーシュベルク王国だけの記録だけでなく、ドワーフやエルフ、東方王国の記録も視野に入れることであった。

セリカ・キセノンは自身がいかに小さな存在かを理解するようになる。

夏はゆるやかに過ぎていった。

アッシュとミリアン・カーバイドも手伝う。