「…恵ちゃん、少し話をしていいかな」

包帯が巻かれた頭部が痛々しく、左肩もヒビが入り固定していたが、病室に顔を出した俺を見てベットをおこして嬉しそうに笑った。

「私も宮前先生と話したかったんです。よかった来てくれて。

先生、違ってたらごめんなさい。」

彼女がまっすぐ俺を見る。

「先生は私の恋人ですか?」

「あぁ、そうだ。
俺たちは付き合ってる。」

彼女はぱっと顔を輝かせて

「本当に!?やった!」
とはしゃぎだした。

「すごい!私どうやってこんなイケメンの先生ゲットしたんですか!?」
どうやって話を切り出そうか悩んでいたのに、恵の反応に俺は吹き出した。