アルティロストの薔薇姫


私はもう、リューリエント家の人形じゃない。

ラスティフィリア=リューリエントじゃないんだ。


「そうですか。ラスティフィリア様。さいごにひとつ。お聞きしても?」

「なんでもどうぞ。」

あぁ。

胡散臭い笑顔だ。

私の嫌いな…あの人達のよう。

「貴女の世界に、魔術というものは、ありましたか?」

魔術。

神秘の力。

全てを司る神より与えられし、力。

「ありませんでしたわ、そんなもの。」