ただずっと、君が好き

それはこのまま帰るのか、文化祭を見ていくのか、ということだろう。


「……行く」


篠田さんと天形は見たくないけど、ここまで来て何も楽しまずに帰るのは嫌だった。


それに、学校での天形をもう少し堪能したい……
じゃなくて、私の学校では来年まで文化祭はないから、楽しみな気持ちがないわけではなかった。


「よし、じゃあまずはあの自由人と合流しよう」


夏希が沙奈ちゃんに連絡し、校舎の二階、突き当たりの廊下で沙奈ちゃんと合流することができた。


たった数十分しか経っていないのに、再会した沙奈ちゃんは文化祭を楽しんでいることが一目でわかった。


「両手いっぱいに食べ物持って、どうやって食べるつもり?てか、よくそれで私と連絡できたね?」
「置けば手は空くよ。ほら、みんなで食べよ?」


その食べ物は沙奈ちゃん一人分ではなかったらしい。
私たちのために、買っていたとか。


夏希を忘れていたり、勝手に行ったりしてたけど、やっぱりそこまで自己中心的ではないんだと思う。


「ありがとう、沙奈ちゃん」


私は焼き鳥が入った紙コップを受け取る。


「ただ買いすぎただけとかじゃないよね?」


そう言いながらも、夏希は私が受け取った紙コップから焼き鳥を一本取った。


「違うってば」
「はいはい。あ、美味しい」


沙奈ちゃんの言葉を適当に流し、夏希は焼き鳥を食べた。


私も焼き鳥を食べる。
いい具合に肉が柔らかくて、タレもいい具合の量で、確かに美味しい。