秀姫様は夕食は必ず上様とご一緒でした。
その時に瑠璃子姫に会わすと秀姫様は計画していたのですが、お美偉の方に邪魔されて上様はお美偉の方と夕食を食べることになりました。

秀姫様と瑠璃子姫は怒り心頭でした。
そして秀姫様のために策を考えました。
「ほかの側室たちならかわいいと許せるが。またあのおなごか!!瑠璃が美しいと大奥で噂になっておる。はんっ!焦ってやったことか?腹黒い!」
瑠璃子は絶対そうだと思いました。紙に
仮病か懐妊のふりを今すぐしてください
と書いて秀姫様に見せました。
秀姫様はそうやって上様を引き寄せるんだなと思って表情が明るくなり頷きました。
瑠璃子姫もわかっていただけたと思い笑顔になりました。
紙を完全に燃やしきったあと、秀姫様は
「瑠璃、気分が悪くて外に出たい。ついて参れ。」
うつむき小さな声で言いました。
「はい。大丈夫ですか?」
秀姫様は頷き瑠璃子姫の顔を見ると、ドキドキして顔が赤くなってしまいました。
瑠璃子姫は秀姫様は演技上手と感心してやさしく微笑みました。