瑞癒は牢獄から出た夜に皇様と寝殿ですごすことになりました。

「皇様にご挨拶申し上げます。」
皇様はまだ政務中でした。
筆を置き瑞癒を見つめ、やっぱり瑞癒が西充容を流産させるようには見えないと思いました。
「疑って悪かった。」
そう言って瑞癒を抱きしめました。
瑞癒はうれしくて
「皇様・・。」
と言って涙を流しました。
「今までどおり南充容、西充容と仲良くするように。」
「はい。私たちは姉妹同然です。」
長女は南充容、次女は西充容。私は三女。
瑞癒はそう思いながら目を閉じました。