謝り合いの変な空気をなんとかしたくて、無理やり話を前に戻した。
だけど南中の100人足らずで多いって、北中は何人なんだろうって、本当に気にはなってたから。
「28人。3年がいちばん多いから、俺ら卒業したら新1年生が入っても20人くらいじゃないかって言われてる」
「全校で?南の1学年分…」
「大阪から来たんじゃ驚くよなぁ。テレビで見ると道歩くの大変そうなくらい人いっぱいいるもんなぁ。ここじゃ歩いてても猫とかすれ違うだけだもんな、せいぜい散歩のばあちゃんくらい。ははは」
「あは、は…」
確かにそうだ、と思ったけどよそ者の私が笑っていいところなのか、反応に困って目をそらすと、まるで昼が戻ったような明るさに目が眩んだ。
だいぶ陽が落ちてきたな、と思っていたのに。
落ちてきた夕日が海に映り、キラキラと反射して一面が金色に輝いていた。
だけど南中の100人足らずで多いって、北中は何人なんだろうって、本当に気にはなってたから。
「28人。3年がいちばん多いから、俺ら卒業したら新1年生が入っても20人くらいじゃないかって言われてる」
「全校で?南の1学年分…」
「大阪から来たんじゃ驚くよなぁ。テレビで見ると道歩くの大変そうなくらい人いっぱいいるもんなぁ。ここじゃ歩いてても猫とかすれ違うだけだもんな、せいぜい散歩のばあちゃんくらい。ははは」
「あは、は…」
確かにそうだ、と思ったけどよそ者の私が笑っていいところなのか、反応に困って目をそらすと、まるで昼が戻ったような明るさに目が眩んだ。
だいぶ陽が落ちてきたな、と思っていたのに。
落ちてきた夕日が海に映り、キラキラと反射して一面が金色に輝いていた。



