「そのへんにさ、ピアス、落ちてなかった?」
「ぴ、あす?」
「そう、ピアス。銀の丸い玉が付いてるこんくらいの」
今まさに死のうと覚悟を決めた私を呼び止めたのは、同い年くらいの男子だった。
私の少し後ろで、しゃがみ込んで這うようにして地面を睨みつけている。
学校で見かけたことはなさそう。
もしかしたら高校生かもしれない。
金髪で、背が高くて、細いけどガッチリしてて、服装もルーズで不良っぽい。
焼けた肌と対照的な白い歯をこぼして笑っている口と大きな目がとても目立つ。
こんな人、全校生徒が100人いないような中学だから、いたら絶対にすぐわかるはず。
「ぴ、あす?」
「そう、ピアス。銀の丸い玉が付いてるこんくらいの」
今まさに死のうと覚悟を決めた私を呼び止めたのは、同い年くらいの男子だった。
私の少し後ろで、しゃがみ込んで這うようにして地面を睨みつけている。
学校で見かけたことはなさそう。
もしかしたら高校生かもしれない。
金髪で、背が高くて、細いけどガッチリしてて、服装もルーズで不良っぽい。
焼けた肌と対照的な白い歯をこぼして笑っている口と大きな目がとても目立つ。
こんな人、全校生徒が100人いないような中学だから、いたら絶対にすぐわかるはず。



