そこへ黒服さんが私のところにやってきました。
「カイルさん、指名入りました。」
「えー。もうちょっと話したいのにー。断ってよ。」
「ごめんね。行かないと怒られちゃうから。今度会える時までいいこにしててね。」
そう言ってお美代の方様の頭をなでました。
「うん!」
ジョーさんに邪魔されなかったのって初めてでうれしいです。
お美代の方様が帰ろうと立ち上がってすぐジョーさんが乱入してきました。
「おい!俺以外を指名しないって言ったよな!?この性悪女!!」
「ふんっ!おぼえてないわ。」
「何!?」
「あー!ミゲル様!すっごい会いたかった。」
そう言ってミゲルさんに抱きつくお美代の方様。
「美代ちゃん、ごきげんよう。僕もすごく会いたかったよ。」
「キャー!うれしいー!」
ジョーさんはミゲルさんの言葉にイライラしながら怒り震えていました。