6人目のお客様は明の皇帝の御側室でした。

「こんばんは。カイルです。よろしくお願いします。」
「よろしく。さぁ座って。」
「(ヤバい。どこの国だろ?日本に見えるけどなんか違うし・・・。)ありがとうござます。お姉様は、どこの国のお姫様なんですか?」
「どこだと思う?」
「えーどこだろ。全然わかんない!」
「アジアの方よ。」
「アジア?んー・・・日本!弥生時代の人?」
「アイヤー。賢そうなきれいな顔してるのに。明よ。今の中国。」
と あきれていました。
「明?なんか聞いたことある!美しいだけじゃなくてお姉様なんでも知ってて頼りになりますね。」
とニコッと笑うと。
「かわいいー!やっぱり年下っていいわー。皇様のこと思い出すの。」
と 私の手を握ってきた万貴妃様。
「皇様?!もしかしてお姉様正妻?」
「側室だけど実質的な正妻!私は万貴妃よ。」
「貴妃?なんか聞いたことあるー!万ちゃんのことだったんだ!あ、白ワイン来たよ。頼んでたの?」
「(このこ絶対楊貴妃と間違ってる!)うん。カイルの前に指名した時に頼んだ。気に入らなかったからチェンジしてもらったの!ふふふっ!」
「(たぶんジョーさんだ・・・。)じゃあ乾杯しよ。」
「チェンジに乾杯!」
「乾杯!万ちゃんのお話、いろいろ聞かせてね。」