「ん……っ……」

ここはどこだろう。
あたりを見回しても、ここがどこかがわからない。

「それにしても、浅井 桜華……。
 簡単に捕まえられたな」

何者かの話し声が聞こえる。
ただ、1つわかることは、そのものは霊だということ……。
怖いから、駿助けて!
あたしの無声の叫びもむなしいものだった。

しかし、その時だった……。

「桜華さんを返してもらいますか」

という声が聞こえたのだった。