今日は新月 ──月のない夜。 気を抜くと、空に広がる闇に吸いこまれそう。 この感じは、響平似にてると思った。 今、この瞬間だけでも 響平の真っ暗な瞳に、私は少しでも写ってるのかな──。 「……瑠花」 空を眺める私を、好きな人の腕が引き寄せる。 「……っ、…」 甘い呪いをかけられた新月の夜。 響平の腕の中でゆっくりと意識を手放した。