「……瑠花」

「? なぁに?」


ただ返事をしただけなのに、とても満足そうに笑った響平。



「ほんと……可愛いね、お前」


背中に回された手が、不意に服の中に入りこんできた。

響平に貸してもらった、私には大きすぎてワンピースみたいになっているトレーナーは、すそを捲られると、当然下着が、見え、て……。



「や……っ、響平……?」

「じっとしてろ」

「……っ、ぁ」


パチ…と小さな音がして、胸を締めつけていたものから解放された。


片手でいとも簡単にホックを外した響平。
思わず涙が滲む。


「待って……っ。なんで……?」


慌てて手で制しようとするものの、男の人の力に敵うわけもなく。

待って、と懇願しながら見上げると、誤魔化すような甘いキスが降ってくる。