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「─―響平……っ?」


長いキスで、頭がぼうっとし始めていた。

シャワーを浴びたあとで、ただでさえ火照っている体に、こんな甘い刺激。



「ん、うぅ……」


ぜんぶ初めての感覚でどうしていいかわからない。



「そんなにしたら……唇、腫れちゃうよ、」



わずかに離れた隙を見て顔を引いた。

そんな私を見下ろしながら、響平はおかしそうに笑う。



「こんくらいじゃ腫れねぇーよ」

「でも、さっきからずっとキスしてるよ……?」

「気持ちいいからやめらんねーの」



また、さらっとそんなこと言って。



「寮に帰ったときに唇腫れてたら、ヘンに思われちゃう」

「じゃあ帰んな」

「う……」