美月ちゃんの連絡先をタップして、コールボタンをタップする。


3コール目で、呼び出し音が切れた。



『もしもし?』

「美月ちゃん、いきなりごめんね……。謹慎中で、寮では会えないから、電話かけちゃって……」


『ううん全然。どうしたの?』

「響平のことなんだけど……」



 向こう側で、美月ちゃんがハッと息を呑んだのがわかった。


――かと思えば、突然。



『瑠花ちゃん、ごめんね……!!』

「っ、え?」



 いったいどうして謝られたのかわからずに、ぽかんとしてしまう。



「ごめんって何のこと?」


『じ、実は……。きょうくんと付き合ってるって言ったの、嘘なの……!!』