「響平は、今日は摩天楼にいるよ。激務でさー、そうとう疲れてるっぽい」

「忙しいの?」

「んー。まあ、色んなことが重なってね」



 大丈夫かな……。



「……そんな状態なのにどうして私をよんだの?」


疲れているなら私の相手なんかしないで、休んだほうがいいに決まってる。



「そのために瑠花ちゃん呼んだんだよー」

「どういうこと?」

「存分にねぎらってあげて?」



ねぎらうって……?


私の気持ちなんかお構いなしで、泉くんは摩天楼のほうへ歩き始める。



「ちなみに、響平には瑠花ちゃんが来ること言ってないから」

「ええっ?」