その日からお互いなんとなく気まずくなって、美月ちゃんとはあまり話さなくなった。



 1週間以上が経ったある日のこと。6限目が終わり、帰り支度をしていた私のスマホに泉くんからのメッセージが届いた。



【近いうちに遊びにきてほしい】


その文面を見て、しばらく固まってしまった。



行けるわけない……。

私は響平のことを必死で忘れようとしてるんだから……。




【最近は忙しくていけそうにないよ】

【時間があるときでいい。ほんのちょっとだけでもいいから、顔出して】



どう返すべきか悩んでいるうちに、次のメッセージが送られてくる。



【響平に会いにきて】


ひどいと思う。

響平と美月ちゃんは付き合ってるんだから、私が入る隙はない。


行ったところで、もてあそばれて傷つくだけ……。