とんだ早とちり。火がついたみたいに顔が熱くなる。


「そこのクローゼットに俺のトレーナーあるから貸してやる」


そう言うやいなや、響平は私のインナーにまで手を伸ばしてきたかと思えば
当たり前のように引き上げようとするから、手で待ったをかけた。



「ちょっ……今度はなに?」

「これも脱げよ」

「やっ、インナーまでは濡れてないし……っ」

「そ? まあいーじゃん」


力に抗えず、万歳をさせられた私。

衣服が首をするりと抜けて、なんとも無防備な格好になってしまった。



「……っ。なにするの、見ないでよ」

キャミソールが残っているとはいえ、肩があらわになったことで羞恥を覚えた。