お店に着くと、亜沙美はすでに鞄を枕に眠りについていた。

「ったく、少しは加減して飲めよなぁ」

「ふふっごめんなさい。
私たちが無理矢理たくさん飲ませたんです。
そうそう、佐久間先生、おめでとうございます」

亜沙美と一緒に飲んでいた四人が一斉におめでとうとくちにした。

「どうもありがとう」

そう答えると一番若そうな可愛い女がにっこり笑いながら
「先生、私たちにも感謝してくださいね?
いろいろ私たち協力したんですよ?」

と俺に座るように促した。

亜沙美が眠るなか俺はまた驚くべき事実に嫌な汗をかくはめになったのだ。