「もしもし、みなとぉ、、、、」

ろれつが回らない亜沙美から電話がはいる。

今日は口腔外科の定期的に行われている女子会で帰りが遅くなると聞いていた。

車のキーを手にして酔い潰れた亜沙美を迎えにいく。

プロポーズからすぐ、俺たちは一緒に住みはじめた。

亜沙美の両親に挨拶に行くときにはえらく緊張した。

彼女の家は代々歯科医で、両親も兄も歯科医だと告げられた。

俺は医者は医者でも外科医だからだ。

亜沙美は
「職業なんて気にしない人たちだから大丈夫だよ」

と笑い

「むしろやっともらってくれる湊に感謝してたよ?

びっくりするほどのイケメンだからって自慢してあるからね」

とつけ加え余計に緊張して対面したのだ。