目が覚めるとすっぽり私を抱き締める湊の綺麗な顔がすぐ横にあった。

あまい、とろけるようなしあわせな夜を過ごしたがふと、大事なことにきがついた。

「……起きたみたいだけど、なんでそんなに険しい顔してんだよ。」

うっすら目を開けた湊が私のほほをむにゅっとつまんだ。

「ねぇ、湊……

なんで付き合おうじゃなくていきなり結婚しようなわけ?


しかもしようって上から目線じゃない?

そこはしてください、なんじゃないの?」

口をへの字に曲げて不満をぶつける。
湊は起き上がるとガシガシ頭をかいた。

「昨日、急に亜沙美が乗り込んできたからだろう。
ほんっとにことごとくお前には調子をくるわされる!
ちょっとまってろ!!」

湊はベットから降りると部屋から出ていった。

私は体に布団を巻き付けベットに起き上がり湊を待つ。