クールな君と甘いキャンディ

「ずっと、好きだった。あの日、水沢が俺に傘貸してくれた時から、ずっと」


「えっ……」


傘を貸した時って、そんなに前から?


「入学当初、変な噂が立って、みんな俺のこと怖がって近寄ろうとしなかっただろ。でも、水沢だけは俺に親切にしてくれて、嬉しかった。優しいなって思って」


有村くんがそう言って、そっと私から体を離す。


見上げると、頬を赤く染めた彼と目が合って、なんだかとても照れ臭い気持ちになった。


どうしよう。有村くんは私のこと、そんなふうに思ってくれてたんだ。


胸がいっぱいで、すぐには言葉が出てこないよ。


「だから、水沢も俺のこと好きだなんて、夢みたいなんだけど」


有村くんが嬉しそうな顔で私を見つめ、微笑んでくれる。


「わ、私も、夢みたい……。私だって、あのキャンディをもらった時からずっと、有村くんのことが気になってたから」


「マジかよ」


もしかして、あの時から、お互いに恋が始まっていたのかな。そう思うと、なんだか運命みたいだ。